暮らしの中のエレガンス

フランスで
サロンと言うと、

ある特権階級の人の
優雅な趣味
と思われがちですが、

サロンの意味には
二通り あるそうです。


ひとつは、
名士と言われる人たちを
招いて開いたもの。


もうひとつは、
アパートや家屋の応接間、
という 意味あいのもの。


訪問してくださった方に

自身の家庭で
過ごすかのように
リラックスして 
くつろいでもらうために
開かれたものも
サロンと言われるようです。 

 

 

 心地よい場所

 

 つまり、フランスでは

応接間や居間を
サロンと称している、
と いうことですね。


仲間や友人たちを
招いてのティータイムを
過ごすところも
サロンであり、

一日の疲れを癒す場所や
空間も サロン。




自分を含めて
大切な人たちと心地よい
ひとときを過ごす場所と
その空間がサロン

ということでもあると
思います。


ただ、フランスでは、
家族が憩えるサロンでは、
家族が信頼できる人だけを招く

という、
守るべきエチケットと
ルールがあるようです。


それは、日本においても、
こうした概念は特になくても、
暗黙の了解としては
存在しているのでしょう。


招く側と招かれる側とが
共に人間としての人格と
品性が問われるのが
サロンである

と言 っても
過言ではないかと思います。


それが、
暮らしの中のエレガンス。

 

 人の輪が広がる場所

 

自身のサロンに
訪れてくれる人たち、
ひとりひとりと
親交しあいながら

親愛の情を深め、
互いを暗黙のうちに
信頼し合える間柄として
関係を 育てていく・・・。


サロンは
人との輪が
広がっていくための
素敵な場所。


お気に入りの 一角も、
我が家のスペシャルな
サロンに なっていく。


応接間と
言えるほどの
スペースはなくても

ダイニング・キッチンでも

リビングや居間と言わずに
サロンと呼んでみたい。